Logo東京大学 生産技術研究所 次世代モビリティ研究センター(ITSセンター)Advanced Mobility Research Center (ITS Center), Institute of Industrial Science, The University of Tokyo

News Report 2011

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防災ITSの研究活動を開始

平成23年3月11日に発生した戦後最大規模の東日本大震災を受けて、被災地復興への研究者貢献を目標とする「防災ITS」に関する研究活動を直ちに開始しました。 まず、被災地のスムーズな復旧・復興の支援を目的として、2日後の3月13日には生産技術研究所内および大学院情報学環の関連5研究センターと連携して「大震災復旧支援ネットワーク東京(3.11net東京)」を立ち上げました。 また、被災地の復旧・復興と交通、首都圏の電力不足と交通、今後の大震災に向けた対策と交通という観点からの当センター内での議論結果を、1ヶ月後の4月11日に「防災ITS・災害時のITSに関する提言(案)」として公表しました。 つづいて、当該活動を東京大学内の「東日本大震災に対応した災害・防災ITSプロジェクト」に位置付け、保有する専用車両を用いた被災地プローブ調査による被災地道路周辺状況のアーカイブ作成に着手しました。

さらに、牧野浩志准教授は、所属する土木学会が他学会と合同で実施した計3回の現地調査団に参加しました。 幹事長を務めた土木学会・電気学会「ICTを活用した耐災施策に関する総合調査団(第三次総合調査団)」では、これまでの防災対策以外に、ハード面・ソフト面の様々な方法を組 み合わせた減災対策(人命を損なわず、なおかつ被害を軽減し復旧を容易化する)を加えた二段階(防災+減災)の総合耐災システムの構築に関する多分野の専門家による調査を行い、7月13日に緊急提言を公表しました。

当センターでは、今後も、桑原雅夫兼任教授の所属する東北大学次世代移動体システム研究会ほか現地の関係諸組織との緊密な連携の下、大震災に対応した交通問題解決に向けた情報の収集・発信や技術ボランティアなどの社会貢献を通じて、被災地の復興に役立つ研究活動を展開して参りたいと考えております。

東日本大震災の被災状況を調査

先進モビリティ研究センター(ITSセンター)では、東北大学と共同で、東日本大震災の詳細な被災状況を調査しています。 本年4月下旬には、宮城県亘理町と石巻市からの依頼と協力を得て全方位カメラを設置した計測用車両で現地に入り、走行しながら被災状況や道路状況を連続映像として記録しました。 区間は青森県八戸市から宮城・福島県境までの沿岸部600km程度で、特に被害の大きかった岩手県陸前高田市などでは細かい路地も含めたほぼ全ての道路を網羅しています*1。 また、震災からちょうど半年後の本年9月11日には、同じ経路を辿って復興の状況を記録しました。

車両に設置されたカメラは360°すべての方向を一度にパノラマ動画像として撮影することができ、高精度GPSと同期させて位置情報を記録しています。 これにより、後から撮影経路上の地点をコンピュータの地図上で指定し、現地の被災状況や道路状況を見回しながら確認することができます。 同様の方式による被災状況の記録は国土地理院やGoogleによっても行われていますが、現地の状況が刻々と変化する中で撮影時期が異なっていることからそれぞれに意味があり、特に我々は、最初の調査を現地の道路状況が改善して間もない震災後40日の時点で行っている点が特徴です。

記録したデータについては、大震災復旧支援研究者ネットワーク「3.11net東京」*2を通じての利活用の検討を行っており、防潮林の状況調査、がれき量の推定、ハザードマップの検証などについて議論しています。

また、震災記憶の風化防止や今後の防災教育に役立てることも検討しており、一例として、当センターの池内研究室ではゴーグルを用いた被災地の仮想臨場体験システムを試作しました。 これはゴーグルをかけると現地の風景が目前に映し出されるもので、体験者が首を振って周囲を見回すと、ゴーグルに内蔵したジャイロセンサでそれを検知し、全方位画像から適切な方向の見えを切り出して提示することができます。 これを動画像として視点位置をずらしながら提示すると、更に高い臨場感を得ることができます。 映した風景の上からCGを重ね合わせることも可能で、津波が迫る様子や、それを利用した避難シミュレーションなどの活用方法も考えられます。

*1自治体との協議により、現時点では撮影した映像を一般に公開することは前提としていません。
*2本学生産技術研究所において防災や安全工学を専門とする都市基盤安全工学国際研究センター(ICUS)が主宰する連携組織。関連学協会や他研究機関との情報交換・伝達、震災と復興情報の収集・発信などが目的で、ITSセンターも加盟しています。

「ITSセミナー in 京都 ~観光とITS~」 開催される

先進モビリティ研究センター(ITSセンター)は4月25日(月)、東京大学ITSセミナーシリーズ「ITSセミナー in 京都 ~観光とITS~」を京都大学芝蘭会館稲盛ホールにて開催しました。 当センターでは研究成果の社会還元、地域のニーズに即したITS(Intelligent Transport Systems: 高度道路交通システム)の普及促進、地域の人材育成、交流を目的としたセミナーを地域のご協力のもと主催しており、前身センター時代から通算して14回を数えます。

本年3月11日(金)の東日本大震災に伴い、本セミナーでは「がんばれ 東北!」と題し特別セッションを設けました。 須田義大ITSセンター長からは実際に被災地に訪れた経験やITSが活用された事例の報告があり、 京都大学の谷口栄一教授からは1995年1月17日(火)に起きた阪神・淡路大震災の経験から復旧・復興のためのITSの役割についてご講演を頂き、東日本大震災の復旧のための貴重な意見交換が行われました。 聴講者の主は関西圏からの参加であったため、センター長による被害調査報告は多方面からの参加者約100名が熱心に聴講していました。 また、セミナーと同日に生産技術研究所主催で行われた技術フォーラムでは、当センターの中野公彦ITSセンター准教授によりセミナーと同一の報告が行われ、関東と関西同時に震災によるITSを活用した復旧活動の概要を発信しました。

セミナー第1部講演として、須田センター長、当センターの桑原雅夫兼任教授、池内克史教授から最新の研究成果の報告があり、 続いて第2部では、京都は観光客誘致に力をいれていることからテーマを「観光とITS」とし、 京都のタクシー大手彌榮自動車株式会社の北川雅博常務取締役、 京都大学の谷口栄一教授、 京都市の水田雅博氏、 国土交通省近畿地方整備局の福岡彰三氏 をお迎えし、産学官による地元のITSに関する取り組みが紹介されました。

第3部のパネルディスカッションでは、池内教授を司会に、第2部の後援者に加えて渡邉浩之氏(トヨタ自動車株式会社技監、NPO法人ITS Japan 会長)をお迎えし、観光ITSの期待と京都の交通状況の問題提起から議論が行われ、さらには観光都市における災害時の対策まで討論が広がった活発なディスカッションとなりました。

生研公開 ~駒場リサーチキャンパス公開2011~

東京大学生産技術研究所は6月2日~4日の3日間、駒場リサーチキャンパス公開(生研公開)を開催しました。 生研公開は本所の高い研究成果や活発な活動内容を所外の方々に公開・広報し、特に民間企業には新たなビジネスチャンスに結びつける機会の提供を通じて社会に貢献する重要な年次行事です。

本センターは各所属研究室での個別展示のほか、ピロティの共同ブースにおいて2台の計測実験用車両および所属研究室の研究紹介ポスターを、D棟地下・CCR棟地下ではドライビングシミュレータのデモを行いました。 東日本大震災発生後に初めての開催となる今年度の生研公開では、本センターを含む生産技術研究所の4研究センターによる合同フォーラム「生研からの提言:東日本大震災からの復興と将来の巨大地震災害の軽減に向けて」が開催されました。 本センターからは須田センター長が「日本復興と災害ITS」と題して発表を行い、災害発生前・発生時・発生後におけるITS活用への本センターの取り組みについて紹介しました。

International Symposium on ITS Research in Taiwan

台湾の国立台湾大学にて6月11日(土)、東京大学先進モビリティ研究センター(ITSセンター)と台湾大学主催でシンポジウムが開催されました。 本シンポジウムは、ITSセンターと研究協力協定先の大学が主催で行うもので、2008年からは ITS Asia-Pacific Forum の Special Academic Program として開催し、今年はシンガポール、バンコクに続いて3回目となります。 ITS(Intelligent Transport Systems: 高度道路交通システム)の発展のために、情報、交通、機械工学の研究分野の融合と国を超えた共同活動がより重要となっていることから、日本、中国、韓国、台湾、シンガポール、オーストラリア、アメリカ合衆国の7カ国より14名の専門家をお迎えし、各国のITSの情勢報告と意見交換を行いました。 シンポジウムは分野ごとに4部構成で、参加者は115名でした。

開会には、須田義大ITSセンター長と台湾大学土木工学長の Liang-Jenq Leu 教授、 ITS Japan 常務理事の天野肇氏、 ITS Taiwan 副会長の S. K. Jason Chang 教授 からご挨拶を頂きました。 第1部 "ITS Implementation & ITS for Emeregency" は、当初は "ITS Implementation" のみの予定でしたが、本年3月11日(金)の東日本大震災の関心から、まず須田センター長より実際に被災地を訪れた経験が紹介され、被災状況を目にした聴講者は熱心に耳を傾けていました。 続いて日本で震災時にITS技術が活用された事例報告がありました。 さらに 台湾の Tang-Hsien Chan 教授、 韓国の Seungjae Lee 教授、 中国の Nang Zou 教授 から各国における最新のITS技術の報告と、震災時におけるITS技術活用が紹介されました。

第2部 "Vehicle Control" では、 アメリカの Ching-Yao Chan 教授、 台湾の Tsu-Tian Lee 教授と Fu-Cheng Wang 准教授 から自動運転やITS導入の成果報告、 第3部 "Image Processing and Comunication" では、 台湾の Ren C. Luo 教授、 台湾の産業界より David W. Wang 氏、 また当センターの池内克史教授から ITSに欠かせない画像の最新技術、 第4部 "Traffic Management" では、 オーストラリアの Edward Chung 教授、 アメリカの Yi-Chang Chiu 教授、 シンガポールの Der-Horng Lee 准教授、 当センターの桑原雅夫兼任教授 からITSプローブデータを用いた分析と交通シミュレーションについての講演があり、各部とも客席からの質疑が多く、予定時間を延長した充実したシンポジウムとなりました。

柏ITS推進協議会平成23年度総会

昨年度に活動を開始した柏ITS推進協議会(会長:池内克史教授、会員数:51)が、平成23年6月28日に柏の葉アーバンデザインセンター(UDCK)において参加者150名で開催され、構成6部会の今年度活動計画が過半数承認を受けました。 また、国土交通省関東地方整備局より「ITSスポットサービスの概要~柏市域での展開について」、東京大学大和教授・坪内特任研究員より「マルチ交通シェアリング実証実験~システムの開発および実証実験~」の話題提供がありました。

地域型ITSスポットサービスを開始 ~長崎EV&ITS~

本年8月、全国の高速道路等でITSスポットサービスが開始されたのに並び、長崎県五島列島においては、EVとITSを統合した新たな観光ITSモデル「未来型ドライブ観光」を構築する長崎EV&ITSプロジェクトの一環として、ITSスポットが6箇所に設置され、IP接続による地域独自の観光案内サービスが開始されました。 急速充電箇所近くに設置されたITSスポットに接近すると、EV(電気自動車)に搭載されたITSスポット対応カーナビに「DSRC通信に接続しますか?」と表示され、「はい」を選ぶと、「長崎みらいナビ in 五島」と題されたWebコンテンツにより、島内の充電施設のマップや、島外への船や飛行機の時刻表、世界遺産候補となっている教会の説明、地元の祭りやイベント情報など、五島ならではの観光案内情報が提供されます。

今後は、地域独自のデータセンターとなる「長崎県統合観光情報プラットフォーム」を整備することで、ITSスポット対応カーナビのみならず、PCや携帯・スマートフォン等へも統一的に情報を配信し、地域主体でよりきめ細かな情報サービスを行う予定です。また地域の分散型グリッド(電力系統)と連携することで、モビリティと情報、エネルギーの統合型マネジメントシステムとして発展させていくことを目指しています。

ICTを活用した交通部門のCO2削減 千葉県柏市舞台に研究開始

2011年9月より当センターでは、民間企業6社※と共同で「市民の交通行動変容を促進する持続可能な生活交通情報フィードバックシステムの 研究開発」(研究代表者:池内教授)を、総務省の支援を受けて進めています。本プロジェクトでは、交通部門からのCO2排出量を削減するため、 ICT を活用して「生活交通情報」を地域市民に提示することによって、より環境に配慮した交通行動を促す社会を実現することを目的としています。 交通情報の収集(モニタリング)、加工・統合(共通データベース、ナウキャストシミュレーション)、可視化・配信技術を持続運用可能な形で確立し、千 葉県柏市を舞台に実証実験を行います。初年度は基本システムの検討・構築やデータ収集、市民の交通行動などに関する調査を行いました。本年 度は実証実験を進め、2013年秋に東京で開かれるITS世界会議では、柏市へのテクニカルツアーを通じて研究成果を海外へ発信していく予定です。

※(株)アイ・トランスポート・ラボ、アジア航測(株)、(株)オリエンタルコンサルタンツ、(株)国際情報ネット、(株)長大、パシフィックコンサルタンツ(株)

ITS世界会議 in オーランド 報告

2011年10月16日~20日の間、アメリカのオーランドにおいてITS世界会議が開催されました。 ITSセンターから多数の論文発表を行い、研究成果の発信を行いました。 また今回の世界会議では、ITSセンターのオーガナイズによる Special Interest Session として、「SS18 - ITS for Tourism and Parking」を実施しました。 当センターで取り組んでいる観光ITSと駐車場ITSの研究活動の紹介とともに、ヨーロッパの駐車場情報サービス企業からの紹介も行われました。 会場の聴衆からも多くの質問・コメントがあり、観光・駐車場分野のITS研究開発に対する関心の高さが伺えました。

ITSセミナー in 仙台/ふじのくに

地域の協力のもと主催する「東京大学ITSセミナーシリーズ」が、2011年度は3カ所で開催され、前身センター時代から通算して16回を数えました。 同年10月には当センターの前センター長の桑原雅夫教授の本務先である東北大学で「ITSセミナーin仙台」が開催されました。

東北大学次世代移動体システム研究会との共催で行われたこのセミナーでは、同研究会の先端技術の紹介と、国土交通省東北整備局による東日本大震災直後の緊急対応策等に関するパネルおよび映像、関連物品の展示会が行われ、聴衆の高い関心を集めました。

同じく10月には「ITSセミナーinふじのくに」が2日間で開催されました。 初日には現在建設中の新東名高速道路の清水から静岡区間の見学が、2日目には静岡市内にてセミナーが行われました。 当センターも深く関係しているNEDO“エネルギーITS事業”の自動運転隊列走行、新技術を通してのITSの役割と期待、東海地震を想定した新東名高速道路の災害対策、また災害時に強い街づくりについて議論がなされました。 160名の参加者を集めるなど、大盛況で終わりました。

観光ITS:複合現実感モビリティシステム

2011年11月3日~5日、奈良県明日香村において複合現実感(Mixed Reality: MR)技術と電気自動車(Electric Vehicle: EV)を融合した複合現実感モビリティシステムの一般公開実験を 行いました。 MRとは、現実世界にCGなどの仮想物体を重畳し、HMD(Head Mounted Display)などを通して仮想物体があたかもそこにあるかのように見せる技術です。 今回の実験では、古代飛鳥京を仮想復元し、電気バスに乗って移動しながら飛鳥時代の様子を体験できるツアーを開催しました。

我々はこれまで、遺跡地域の活性化のためにMRによる文化財の仮想復元展示技術の開発を行ってきました。 従来のバーチャルリアリティなどと異なり、現場でしか体験できないMRは観光客に来訪を促す強い動機づけとなります。 また建造物だけでなく、その場所で起こった史実を再現して見せることで、高い教育効果も期待できます。 技術課題としては、仮想物体の現実感を高めるための位置姿勢推定、光源推定や陰影付け手法、人物モデル生成手法などの開発に取り組んできました。

しかし、これまでのシステムではユーザは広範囲に移動できないという問題がありました。 観光地域では複数の文化史跡が点在していたり、広範囲に広がっていることが多く、これらの間の移動は大きな課題の一つです。 さらにこのような地域への自家用車や観光バスの乗り入れは、渋滞や騒音、排気ガスなどの環境問題にもつながります。 その対策としては、地域内の公共交通機関を利用するパーク&ライド(P&R)方式が有用ですが、観光地域では十分な交通機関が整備されていないというのも実状です。

そこで、これらの問題を解決するためにMR技術と電気バスやトラムを利用したモビリティシステムを開発しました。 このシステムは車両に取り付けられた全方位カメラによって実風景を撮影し、この映像に仮想物体を重畳することでMRを実現しています。 ユーザは姿勢センサを取り付けたHMDを通して、再現された世界をそれぞれ自由に眺めることができます。 今回の実験では、建物だけでなく大化の改新の発端となった乙巳の変を映像として再現しており、エンターテインメントとして楽しむことが可能となっています。 このように公共交通機関に魅力を持たせることによってP&Rを促進することも可能であると考えられます。

MRとモビリティシステムの融合は、観光や教育だけでなく、環境問題への貢献も期待されます。 今後は、このような様々な社会問題の解決とともに技術の開発に取り組んでいきたいと考えています。

ITSシンポジウム2011報告

2011年11月4、5日、第10回ITSシンポジウムが東京大学駒場リサーチキャンパスにて開催されました。 「新しい産業、暮らし、街をつくるITS」をテーマとした今回は論文数が94件、参加者数244名となり、ITS関連の最新情報・技術に関する幅広い討論が行われました。

シンポジウムは大きく企画セッションと対話セッションに分けられ、企画セッションでは中野准教授がモデレータを務めた「次世代モビリティ(パーソナルビークル・スモールビークル)」など4つのセッションでディスカッションが行われました。対話セッションでは、当センターのコアメンバー研究室より26件、学内連携メンバー研究室より4件の発表を行い、牧野准教授らによる「柏ITSにおけるITS地域情報センター構想について」、平沢助教らによる「短距離公共交通システムとITS -高頻度無人輸送システム「エコライド」の適用-」がベストポスター賞を受賞しました。

千葉実験所公開2011にてITSセンターの取り組みを紹介

2011年11月11日に、毎年開催されております東京大学生産技術研究所千葉実験所公開が開催されました。 千葉実験所の広大な敷地を活かし、センターではITS実験用交通信号機を敷設しており、珍しい青信号の点滅表示や省エネ型都市交通システム「エコライド」の試乗デモを行いました。 また、パネルにて研究を紹介し、東日本大震災の様子を撮影した計測車の展示とその映像をMR(ゴーグル)にて仮想臨場体験を来場者にしていただきました。

平成23年度長崎EV&ITSコンソーシアム総会

2012年2月20日、長崎県五島市にて平成23年度長崎EV&ITSコンソーシアム総会が開かれました。

コンソーシアム設立から3年目となる今回の総会では、この度新規に追加導入された長崎エビッツ仕様に準拠したEV専用ITSスポット対応カーナビの体験会、および福江港ターミナルのマイクログリッド化モデル実証を行ったFusionプロジェクトの見学会が、総会に先立ち併催されました。 特に、新カーナビの体験会は「長崎みらいナビ体験会」と題され、来年度に正式サービス開始予定の長崎県統合観光情報プラットフォーム(PF)によるIPサービス「長崎みらいナビin五島」のITSスポット接続体験などが行われました。 また同体験では、EVのCANから得られた電池残量情報に基づくEV専用カーナビならではの機能の体験もあり、これもまたプロジェクトの検討成果から生まれた成果の一つと言えます。

総会においては、前年12月に長崎EV&ITSコンソーシアムと韓国POSCO ICTコンソーシアムの間で結ばれたMOUに基づく活動の一環として、特別講演を頂いたイ・ジュヨンPOSCO ICT専務以下、キム・デハン済州スマートグリッド企業協会会長、キム・イルハン済州大学教授など韓国から9名もの参加も加わり、コンソーシアム会員、地元協議会会員など約100名が熱心に今年度の検討結果の報告に聞き入りました。

今後、ITSスポットを中心とした本格的なサービスが開始され、地域住民が主体的に地元ならではの旬な情報を発信し、それに基づくビジネスモデルが確立されることで、2013年の東京ITS世界会議における国内外に広く向けた長崎EV&ITSモデルの発表に大きく近づくと思われます。

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