ニュースレポート2019
ITSセミナー in 横浜
2019年12月25日(水)に神奈川県横浜市にて、当センター主催の「ITSセミナー in 横浜」が開催されました。当センターでは、研究成果の社会還元、地域のニーズに即したITSの普及促進、人材育成・交流を目的として、2006年から全国各地でセミナーを開催しており、今回はその36回目にあたります。「活気と賑わいある街づくりに向けた新たな道路の整備・運用とITSの活用に向けた期待」について広く議論することを目的に三部構成で行われ、約100名が参加する盛況となりました。
セミナーは、当センター長の大口敬教授および横浜国立大学の中村文彦教授による挨拶で幕を開けました。第一部では、当センターの須田義大教授、豊田正史教授、鹿野島秀行准教授から、自動運転バスの営業運行実証実験や、交通ビッグデータを活用した交通安全研究等の紹介が行われました。第二部では、横浜国立大学の中村文彦教授、横浜市道路局計画調整部長の曽我幸治様、神奈川県県土整備局都市部交通企画課長の星名隆様、日本電気株式会社デジタルプラットフォーム事業部の谷口暢夫様から、横浜周辺の交通の実情や最新の取組についてご講演をいただきました。第三部では、当センターの中野公彦教授をモデレータとして、一部の講演者と大口敬教授、横浜国立大学の田中伸治准教授、神奈川県県土整備局道路部道路企画課長の西山俊昭様によるパネルディスカッションが行われた。討議は、道路ネットワーク整備の必要性から公共交通支援に向けた展望まで広範におよび充実をみせました。最後は、関東地方整備局横浜国道事務所長の大江真弘様による挨拶で幕を閉じました。
日本ニュージーランド経済人会議視察(ITS自動車関係施設)
2019年9月19日、日本ニュージーランド経済人会議の方々に、次世代モビリティ研究センター(ITSセンター)の自動車関連の実験設備を視察していただきました。ヒューマン・マシン・インターフェイスや社会受容性の評価実験に用いる大型車仕様のドライビングシミュレータ、柏キャンパス等で実証実験を実施中の自動運転バス、交通信号機や踏み切りを備え自動車と鉄道車両の混在交通も再現可能な走行試験路をご紹介しました。見学者の皆様から幾つものご質問・コメントを頂戴でき、活発な見学会となりました。
ITSセミナー in オホーツク
2019年7月1日(月)、東京大学ITSセミナーシリーズ35「ITSセミナー in オホーツク」が、北見工業大学三号館多目的講義室にて開催されました。本セミナーは、次世代モビリティ研究センター(ITSセンター)が、交通工学・人間工学・情報工学などを柱とするITS推進のため、研究成果の社会普及、地域ニーズに即したITSの開推進、地域との交流を目的に、2006年より全国の大学とITS関連組織と共同で開催しています。北海道での開催は二回目となり、参加者は60名を超えました。
セミナーは、大口敬センター長、ならびに北見工業大学の渡邊康玄副学長の開会挨拶に始まり、「オホーツクの恵みを活かす次世代モビリティ」をテーマに三部構成で行われました。
第1部では、本センターの須田義大教授、大口敬センター長、小野晋太郎特任准教授より、ITSに関する最新の取り組みが紹介されました。
第2部では、オホーツクの交通の現状解説と最近の取り組みの紹介として、(株)エイ・ダブリュ・ソフトウェア先行開発部の齊藤行貴氏より「自動運転の自己位置推定技術」の紹介、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構大規模畑作研究領域の村上則幸領域長より「農業用車両の自動化技術」の紹介、北海道開発局建設部道路維持課の青木秀一 道路防災対策官より「道路除雪作業の自動化技術導入検討」の紹介、室蘭工業大学の有村幹治准教授より「北海道における自動運転検討の最新状況」の紹介が行われました。
第3部では、北見工業大学の高橋清教授司会の下、北海道大学の萩原亨教授、北見工業大学の川村武准教授、国立研究開発法人土木研究所寒地土木研究所の宗広一徳主任研究員、本所の中野公彦副センター長、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構大規模畑作研究領域の村上則幸 領域長により、魅力あるオホーツクのモビリティ社会づくりに向けて、どのようなITSの利活用が期待されるかに関してパネルディスカッションが行われました。
閉会挨拶は、北海道開発局網走開発建設部村の上昌仁 部長より賜りました。
翌朝、北見工業大学川村研究室の実験施設見学会も、関係者限りで行われました。講演者の皆様、共催の北見工業大学、後援を頂いた関係各位(北海道、北見市、北海道開発局網走開発建設部、北海道ITS推進フォーラム、国立研究開発法人土木研究所寒地土木研究所)に感謝申し上げます。