ニュースレポート2021
ITSセミナー in 日立
2022年3月29日(火)、茨城県日立市の日立シビックセンターにて、当センター主催の「ITSセミナー in 日立」が開催されました。ITSセンターでは、研究成果の社会還元、地域のニーズに即したITSの普及促進、人材育成・交流を目的として、2006年から全国各地でセミナーを開催しています。今回はその39回目にあたり、「地域公共交通が迎えるモビリティ変革期」をテーマとして開催しました。セミナーは新型コロナウイルスへの感染防止策が十分取られた会場とオンライン会議ツールを併用するハイブリッド形式で実施され、会場参加者が47名、オンライン参加者が68名、合計115名が参加する盛況となりました。
当センター長の大口敬教授、および茨城大学副学長の金野満教授による挨拶で幕を開けた後、第一部では当センターの須田義大教授と副センター長の中野公彦教授より当センターの取り組みを紹介しました。
第二部では、地元関係者の取組を紹介頂きました。茨城大学大学院理工学研究科の平田輝満准教授より「日立地域の交通とITSへの期待」、日立市都市建設部都市政策課の小林利行副参事より「日立市の公共交通維持確保への取組について」、株式会社みちのりホールディングスの浅井康太ディレクターより「みちのりグループで取り組むモビリティ変革」、BOLDLY株式会社の佐治友基代表取締役社長兼CEOより「日立BRT等の事例に見る国内自動運転バス実用化最前線」と題してご講演を頂きました。
第三部では、当センターの鈴木彰一准教授をモデレータとして、第二部の講演者と大口敬教授、茨城大学の金利昭名誉教授によるパネルディスカッションが行われました。討議では、地域交通の特性とそれらに対する取組について、更に地域交通のあり方についてなど充実した議論が行われました。最後は、国土交通省常陸河川国道事務所の日下部所長による挨拶で幕を閉じました。
UTmobIフォーラムを開催
東京大学モビリティ・イノベーション連携研究機構 (UTmobI) は、本所をはじめ学内の8部局 が連携し、自動運転を中心とした革新的なモビリティ研究を行う研究組織です。本フォーラムは、モビリティ・イノベーションの事業化や地域展開に必要な人材の育成を目的として、本所の次世代モビリティ研究センター(ITSセンター)が実施してきた「社会人のためのITS専門講座」を継承するかたちで実施してきており、2022年1月26日(水)に第3回を開催しました。新型コロナウィルス感染症拡大防止の観点から、オンサイト(千葉県柏市の東京大学フューチャーセンター推進機構)とオンラインのハイブリッド開催となりました。
本フォーラムは、 本所 岡部徹所長および 本学 大学院新領域創成科学研究科長の出口敦教授の開会挨拶から始まり、 本所 須田義大教授(UTmobI 機構長)、 本学 新領域創成科学研究科 稗方和夫教授、 本学 法学政治学研究科 後藤元教授、 本所 大口敬教授(ITSセンター長)、 本学 情報理工学系研究科 加藤真平准教授、 本学 情報理工学系研究科 深尾隆則教授、 本学 工学系研究科 藤井秀樹准教授 による講演が行われました。また、オンサイトの参加者限定で、自動運転バスの試乗会を実施しました。
今回、当日の現地参加者は30名程度で、オンラインのユニーク視聴者数は400を超え、盛況なフォーラム開催となりました。この場を借りて、ご講演いただいた先生方、および、ご参加の皆様に感謝申し上げます。
ITSセミナー in 埼玉
2021年9月24日(金)に、埼玉県深谷市の埼玉工業大学にて、当センター主催の「ITSセミナー in 埼玉」が開催されました。ITSセンターでは、研究成果の社会還元、地域のニーズに即したITSの普及促進、人材育成・交流を目的として、2006年から全国各地でセミナーを開催しており、今回はその38回目にあたります。「地域における新技術の導入・実装・育成」をテーマに、十分な新型コロナウィルスの感染防止策が取られた埼玉工業大学を配信会場としてオンラインで実施され、126名が参加する盛況となりました。
当センター長の大口敬教授および埼玉工業大学の内山俊一学長による挨拶で幕を開けた後、渋沢栄一の玄孫で本学総長室アドバイザーも務める渋澤健様より、「未来を導く渋沢栄一『論語と算盤』の現代意義」と題して、特別講演をしていただきました。
第一部では、当センターの須田義大教授、中野公彦教授から、自動運転バスの営業運行実証実験や、混在空間における協調型レベル4自動運転実現に向けた取組を紹介しました。 第二部では、(株)ミクニライフ&オート技術・品質部技術課課長の齋藤征道様、東京理科大学の和田正義教授、埼玉工業大学の渡部大志教授、深谷観光バス(株) 代表取締役の高田勇三様、ITbookホールディングス(株) 経営企画室長の大久保達真様から、自動運転やスマートモビリティにかかわる地域での取組についてご講演をいただきました。
第三部では、当センターの鈴木彰一准教授をモデレータとして、第二部の講演者と大口教授、埼玉県産業労働部先端産業課長の斉藤豊様によるパネルディスカッションが行われました。討議では、新技術の導入・実装・育成と地域の産学官連携について、充実した議論が行われました。最後は、国土交通省大宮国道事務所長の阿部俊彦様による挨拶で幕を閉じました。
IIS UTokyo Symposium on ITS Research オンライン開催
2021年4月16日(金)、当センター主催でITSに関する国際シンポジウムが開催されました。本シンポジウムは、Intelligent Transport Systems (ITS) 研究における国際的な研究交流・共同研究の推進を目的に、2007年からアジア諸都市を中心に開催され、14回目を迎えます。今回は、オーストラリアのブリスベンにあるクィーンズランド工科大学にて開催予定でしたが、コロナ禍の影響でオンライン開催に変更となりました。各国のITS研究を牽引する14名の研究者が一堂に会し、100名近い参加者が8か国を超える地域から集まりました。
シンポジウムは、センター長の大口敬教授の開会挨拶に始まり、自動運転、コネクテッド・ビークルや交通量、交通ネットワークモニタリングのビッグデータ活用例、ポスト・パンデミック時代のモビリティ・イノベーションなど計14件の多岐に渡る最新の研究成果や技術開発が発表され、研究者間で活発に議論されました。最後にクィーンズランド工科大学のAshish Bhaskar准教授の閉会挨拶で幕を閉じました。
オンラインによる国際シンポジウムの開催にあたり、国際交流集会助成をはじめ、皆さまからご支援・ご協力をいただきました。この場を借りて感謝申し上げます