ニュースレポート2022

ITSセミナー in 佐賀

3月28日(火)佐賀県佐賀市の佐賀大学本庄キャンパスにて、次世代モビリティ研究センター(ITSセンター)主催の「ITSセミナー in 佐賀」が開催されました。ITSセンターでは、研究成果の社会還元、地域のニーズに即したITSの普及促進、人材育成・交流を目的として、前身のセンターの時代の2006年から全国各地でセミナーを開催しています。今回はその40回目にあたり、「地域で使い育むITSモビリティ」をテーマとして開催しました。セミナーは新型コロナウイルスへの感染防止策が十分取られた会場と、オンライン会議ツールを併用するハイブリッド形式で実施され、会場参加者が47名、オンライン参加者が33名、合計80名が参加する盛況となりました。

当センター長の大口敬 教授および佐賀大学副学長の寺本憲功 理事による挨拶で幕を開けた後、第一部では当センターの須田 義大 教授と霜野 慧亮 特任助教より当センターの取り組みを紹介しました。

第二部では、地元関係者の取り組みをご紹介頂きました。佐賀県地域交流部交通政策課の吉原大介 副課長より「佐賀県における公共交通の現状とITSへの期待」、佐賀市企画調整部の武富将志 副部長より「佐賀市の交通政策とDXについて」、佐賀大学経済学部の亀山嘉大 教授より「アンケートデータで見る佐賀県の公共交通とカーシェアの動向」、久留米工業大学の東 大輔 教授より「小型自動運転モビリティの社会実装に向けた取り組み」、西日本鉄道(株)まちづくり・交通・観光推進部の池田圭佑 課長(さがMaaS事業実行委員会・委員長)より「佐賀県におけるmy routeを活用した取組み」と題してご講演を頂きました。

第三部では、当センターの鈴木彰一 准教授をモデレータとして、第二部の講演者と大口教授によるパネルディスカッションが行われました。ITSモビリティを実際に社会に実装してくために必要な観点や連携についてなどをテーマとして、充実した議論が行われました。最後は、国土交通省佐賀国道事務所の沓掛孝 事務所長による挨拶で幕を閉じました。

大口教授による開会挨拶

寺本理事によるご挨拶

須田教授による講演

霜野特任助教による講演

活発な議論が行われたパネルディスカッション

UTmobIフォーラムを開催

東京大学モビリティ・イノベーション連携研究機構(UTmobI)による研究活動の社会への発信と、モビリティ・イノベーションの事業化や地域展開に必要な人材の育成を目的としたUTmobIフォーラムが2023年1月24  日(火)に開催されました。本フォーラムは、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、オンサイト(東京大学柏の葉キャンパス駅前サテライト)とオンラインのハイブリッド開催となりました。

当日は、本所 岡部徹 所長および本学大学院新領域創成科学研究科長 出口敦 研究科長の開会挨拶の後、須田義大 UTmobI機構長・本所教授よりモビリティ・イノベーションの社会実装の動向について、本学 新領域創成科学研究科 中村文彦 特任教授より都市のバス輸送の現在と未来について講演が行われました。昼休みにはオンサイトの参加者限定で、自動運転バスの試乗会が実施されました。午後は、一般社団法人モビリティ・イノベーション・アライアンス 天野肇 理事長により自動運転の国際動向について、本所 長谷川悠 特任研究員より新サービスの観点からの自動運転の可能性について、法政大学 専門職大学院法務研究科 今井猛嘉 教授より自動運転に関する法整備について講演が行われました。続いて、本学 情報理工学系研究科 加藤真平 准教授より自動運転におけるオープンソースとスタートアップの活用について、同志社大学 政策学部・総合政策科学研究科 三好博昭 教授より自動運転の普及と社会経済インパクトについて講演が行われました。

本フォーラムの現地参加者は30名程度、オンラインの参加者数は100名を超え、盛況となりました。この場を借 りて、ご講演いただいた先生方、およびご参加の皆様に感謝申し上げます。

須田機構長による講演

天野理事長による講演

長谷川特任研究員による講演

自動運転バス試乗会の様子